政府三論 2009 6 20

 数年前まで全盛を誇った「小さな政府」という政策がありました。
私は、それに対して、日本人の国民性を考慮すれば、
「中規模な政府」がよいと考えています。
 こうした「政府のあり方」には、二つの考え方があります。
国民の側から見て、わかりやすく言えば、以下のとおりです。
「小さな政府」
自分のことは自分で判断し、自分で解決する。
要するに、政府に頼らない生き方と言えるでしょう。
「大きな政府」
ゆりかごから墓場までという言葉で象徴されるように、
何でも面倒を見てくれる政府です。
 あなたは、どちらを選びますか。
数年前まで流行した、というよりブームとなった「小さな政府」。
あなたは、自分のことは自分で判断し、自分の問題は自分で解決することができますか。
だからといって、重税が予想される「大きな政府」も選択できないでしょう。
 「小さな政府」も「大きな政府」も共に極端な考え方です。
極端には真理はなく、中庸に真理は輝く。

第三の道 2009 4 19
「貧乏人は勝手に貧乏していろ」
 サッチャー政策を端的に表現すると、そういう表現になると、
廣宮孝信氏は、著書の中で書いています。
 私は、そこまで言えなくて、2003年頃から、
「あなた方が信仰しているサッチャー政策にも、光と影がある」と言っていました。
 こうした私の曖昧な表現が、多くの人にとって、わかりにくいものとなり、
結局、今の日本において、サッチャー政策の影の部分が漂っていると言えるでしょう。
 廣宮氏は、著書の中で、こう書いています。
イギリスが失業率とインフレ率の両方をうまく抑え込むには、
サッチャーのような、
「貧乏人は勝手に貧乏してろ」と言わんばかりの市場原理主義・反福祉主義でもなく、
単なる「丸抱え福祉」の積極財政でもない、
「第三の道」を掲げるブレア政権の登場を待つ必要があった。
 レーガン政権も、サッチャー政権と基本的には同じ路線だった。
ただし、サッチャーの原理主義的な反福祉とは違い、
レーガン政権は発足当初から、それなりの雇用対策は打っていたため、
失業率高止まりということはなかった。
(以上、引用)
 私は、オートバイのGPレースを見るのが好きで、
日本では、鈴鹿サーキットや茂木サーキットにおいて、毎年、開催されています。
世界のトップライダーが、世界各地を転戦し、年間王者を競っています。
 レースに参加する選手は、全員、世界最高レベルの選手ですが、
それでもレースの終盤になると、「周回遅れ」が発生し、
優勝争いの波乱の原因となります。
 日本では、オートバイよりも、F1の方が人気ですが、
記憶に残る名選手は、オートバイの方が多いかもしれません。
ケニー・ロバーツ、ケビン・シュワンツ、ミック・ドゥーハン、ウェイン・レイニー。
 時々、経済政策においても、「周回遅れ」が発生するのでしょうか。
「その方が、世界経済レースは、盛り上がる」と、観衆は言うのでしょうか。
(参考文献)
廣宮孝信著 「国債を刷れ!」 彩図社

















































トップページへ戻る